スイング売買の心得(リチャード・D・ワイコフ)

トレードの本質をえぐる魔術師のバイブル

■もくじ

 ①対象読者

 ②本書の要約

 ③ 読書メモ

■①対象読者

 ・中長期の株式投資で負けてる人

 ・自分の投資手法に自信をなくしている人

 ・これから株式投資を始めようと考えている人

■②本書の要約

本書は、米国株式市場のバブルが弾けて”失われた1930年代”と言われた時代に書かれた投資本です。

著者はその時代に株式トレーダーとしてウォール街を過ごした人物であり、人の欲望が織りなす株式投資という魔物を冷徹に分析して得た「株式トレードの本質」を本書にまとめている。

本書は株式トレーダーに限らず、中長期保有を目的とした投資家にとっても大事な考え方が書いてある。

 ・損は早く切って、利益は伸ばす

 ・常にトレンドに従え

 ・常に余力を残して絶好の相場を待つ

 ・迷うときは何もしない

 ・全ての情報は価格(株価)に織り込まれている 

 ・・・etc

100年前に書かれたものであるが、当時名を馳せた相場師の記事や様々な格言が書いてあり読み物として大変おもしろい。

最近出版された投資本を買うのもいい(読みやすいから)と思いますが、結局本質は時代が変わろうと同じなんですよね。

100年前の失敗事例を学べる本書は、株式投資でお金を失いたくない全ての個人投資家にとって一読の価値があると思います。

■③読書メモ

・株式相場で本当に大事なファンダメンタルな要因は、需要と供給の法則。

・トレード成功の秘訣は、損失を計画的に管理して、その損失を上回る利益を確保すること。

・株価と出来高だけを見る。

・リスクを限定するため、いつ、どこにストップ注文(逆指値)を置くのかを学ぶ。

・科学的な売買法を知っていれば、株のトレードは理想的なビジネスである。

・売り買い勢いのある側でトレードする。常にトレンドに従え。

・全ての失敗の75%は無能力、資本不足、経験不足の3つの要因から成る。

・投機家として必要な基本的性質。独立独歩、判断力、勇気、慎重さ、柔軟性。

・貪欲に利益を追いかけすぎると取り返しがつかなくなる。それで破滅した藻のは多い。

・相場の予想を立てるのに偶然の要素を無視してはいけない。偶然に対する対処法を用意しておくことが大事。

・合理的にリスクを限定しないでトレードをするのは、ベルトもサスペンダーもなしにズボンをはくのと同じだ。

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